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2015年8月14日

根管治療について(ラバーダム)

こんにちわ。院長の買原です。連日猛暑が続いていますね。長崎は精霊流しの季節になりました。
さて、今回は根管治療について。過去ににもお知らせしましたが、当院で特にこだわっている分野でもあります。何故、そんなにこだわる必要があるのか?これは歯の寿命に直結するからです。根の治療がきちんとできていないと再発するばかりか、せっかく入れた差し歯もやり直しになり、最悪根の先端に膿袋を形成して抜歯になる可能性が高まります。
歯の解剖は極めて複雑ですが、簡単に言ってしまえば歯の中にトンネルが走行しており、内部に神経と血管があると思っていただければいいかと思います。
pulp.jpg
むし歯や打撲、或いは知覚過敏などの「刺激」によって、神経・血管の炎症が起きます。
その際、理由は感染や機械的刺激等ありますが、放っておくとズキンズキンと痛みます。
理由は感染や炎症によって歯の内部圧が大きく高まるからです。特に感染性のものは内圧はさらに高まり、かなりの痛みに発展してしまいます。
これらの場合は「根管治療」が必要となります。これは感染、炎症状態にある歯髄を除去し、トンネル内を清潔な状態にするということです。そして、口腔内という唾液や細菌が多い環境の中で出来るだけ無菌的に治療しなければ、先ほどの歯の中のトンネル(歯髄腔)内に雑菌が進入してきます。従ってそれらが入らないように「ラバーダム」というゴム製のバリアするわけです。

勿論、完全な無菌状態には出来ません。ラバーダムをしても再感染する可能性は残ります。
が、いかにして歯髄腔内の細菌数を減らせるかが予後に直結することなので妥協は出来ません。また、歯の中のトンネルの形態(歯髄形態)は歯の種類(前歯・奥歯)は勿論のこと、個人差が著しいために肉眼下では形の把握が非常に困難です。顕微鏡を使用すると時間は掛かりますが、トンネル内の様相は肉眼の比になりません。またCTを併用することで事前にトンネル走行が把握できます。複雑な道をナビなしとありと比べるくらい違います。事前に把握できることにより、無駄に削ることもありません。
また、ニッケルチタン(形状記憶合金)製の切削ドリルの使用により、以前は手で行っていた切削が、トンネルの形とおりに削れるようになりました。
x_smart_plus_2.jpg
根管治療に関して言えば、20年前とでは別世界なのです。

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