院長の買原です。すっかり初夏の陽気が続いていますね。
さて、以前にもご紹介した根管治療の器具についてです。
まずは「ラバーダム」です。
2003年の研究発表(1)では日本での使用率は約5%です。対して米国では90%以上です。
これは根管内に唾液や細菌が入り込まないようにするために行うものです。(写真は虫歯の治療時のものです。)
たがみ歯科医院では可能な限りラバーダムを使用しています。
次に「Ni-Tiファイル」の使用です。
旧来のファイルと異なる性質を持つこのファイル(根の掃除用具)は解剖学的に複雑な根管(根の治療すべき内壁)内に追従するので、より安全に汚染物を除去できます。
そして「歯科用顕微鏡」
目視の限界をはるかに超えた視野を術者に提供してくれます。
上記のなかで最重要なのが「ラバーダム」です。細菌からの再感染を防ぐという意味で治療に必須と言えます。
たがみ歯科医院ではこれらの治療を可能な限り原則保険内で行っています。
(1)吉川ら:根管処置におけるラバーダム使用の現状. 日歯内療誌, 24:83-86,2003.)